GUCCIのCM
日記!
朝のテレビをつけっぱにしていたらGUCCIのCMが流れていました。
それにまつわることで思ったことを書きます。
5/27の7時台にGUCCIのCMが流れていました。
前提の確認としてGUCCIの説明をすると、服とか小物とか香水とか、人と会うときに必要な衣服関係を売っているファッションブランドです。
お財布とか香水とかも売っているらしく、コロナで外出が減るようになって困った企業の一つであることは推測できるでしょう。実情ハ知ラナイ。
そんなGUCCIのCMの内容はこんな感じでした。
GUCCIのスーツに袖を通した社会人らしき外人キャストがオフィスの廊下で、
「久しぶり!」
「久しぶりに会えたね!」
とグータッチをする
(GUCCIのロゴ表示)
CMを見たとき、コロナが収束したかのような空気感が如実に出ていて、
「あー、海外はワクチン接種すすんでるし、もうこんな雰囲気なのかなあ」
と思いました。
また人と人が対面しあうときが来ました!さてさてGUCCIはどうですか! というリマインドに近いCMなんですけど、日本ではオフィスに行こう!みたいな社会的風潮ができあがっている段階ではないから、チグハグな印象を受けました。
……まあ、TVCMだから結構前から放送する日取りとか決まってるはずで、本来なら緊急事態宣言が解けた後に発表の予定だったんだと思います。流石に緊急事態宣言は取り下げられているだろう読み、もしくはワクチンが世界中に行き渡っているだろう読みだったのかもしれません。
そんな風に「日本と海外のコロナ対策がCMにも出てる」とか「GUCCIのやつwww先取りしすぎだろwww日本が遅いだけだったわ……」みたいな、例文はアレですけどそんな感じの反応があるかなとツイッターでCM放送の直後に検索しました。
結果としてはそういう呟きよりも「●●さんだ!」と、キャストについて言及されたものが多かったです。
日本と海外の~みたいな呟きが取り上げられてバズっていることもなく、それどころかCMの内容について言及されていることもなかったのが意外というショックでした。
「キャスト」「GUCCI」の二つのキーワードだけで会話が成立しているのを見て
「やっぱり人気キャストさえ引っ張ってくれば広告として成り立つんだな」
と、割と広告の物語性とかが好きな人間としては何の意味もなくショックを受けた話でした。
(このブログを書くにあたってそのキャスト様について何の下調べもしていません。今回の記事の主旨はあくまでコロナとGUCCIのCMの中身なので、複雑な事情があるなどしていたら申し訳ないです)
ちなみに、GUCCIのCMは結構いろんなパターンが放送されているらしいです。
気になった方は公式サイトとか行ったらたぶん全パターン見れると思います。たぶん
【日記】安心感を得てから気づく焦りの正体
青色姫草です
今日は普通の日記です。
3月の終わりに感じた焦りの正体について。
※時期を正確に覚えているわけではないのでテキトーな月日で書いてます。ご了承ください
3月の終わりに
3月の終わりに割合悩んでいたことがありました。
それは『冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat.』をどの店舗で予約しようかというものでした。
「アニプレックスか?カドカワの直販か?文庫版をいつも買ってたとらのあな店舗も捨てがたい……!」
店舗毎に特典が異なり、どの店舗も捨てがたい。と結構長いこと悩んでいました。
4月に入って
4月に入ってもまだどの店舗にするか悩んでいました。
ふとした瞬間に公式サイトで特典のサンプルイラストなどを閲覧して頭の中で想像するなど。
ただ、時間制限があります。サイン本や発売記念イベントなどもありますし直前に予約しても特典はつかないかもしれない。もうさっさと決めるしかない!
と、「予約をしなければ」という焦りも感じながら、最終的にアニメイトに決めました。
アニメイトにした理由としては、『冴えない』の数あるイラストの中で一番好きな黒いドレスを着た恵のアクリルプレートが特典としてついてくるからです。(10年以上サブカル触れてきたけどフィギュアが欲しいと思ったのはこのイラストのものだけというぐらいすき)
アニメイトで予約をするために通販サイトに登録しました。
アニメイトへの会員登録自体はしていたのですが通販はしたことがありませんでした。
今後買い物をする機会もないだろうと思い、支払い方法をクレジットカードではなくPaypalにしました。
アニメイト通販が初めてだったことと、確認不足のせいなのですが、Paypalを通じた支払いがこのときに行われなかったようです。
Unity Asset StoreなどでPaypal支払いをしているので、その場でPaypalサイトに飛ぶのが通常のやり方だと思っていましたがそうではなかったらしい。
ただこのときは気にせず「予約先決まって良かった!」と安心していました。
4月の後半
予約してから1,2週間後に画集の発売日が延期しますとTwitter経由で知りました。
当然、予約も延期されていることでしょう。
脳内予約論争の熱もあった時期だったので残念だなーという気分でした。
延期された発売日は5月17日でした。
5月19日
2日前に発売されていたことを知りました。
予約前はあんなに焦ってどうしようどうしようと感じていたのに、5月中に5月17日に対してワクワク感を感じていたことはありませんでした。
画集が届かない+Paypalの支払いが行われていない=予約失敗してる
←イマココの状態ですが「あ~~~!!!」みたいな叫び声を挙げることもなく、残念だと感じることも無い状態です。
どうして私は予約に失敗したのに残念だと思っていないのか。
日々感じている焦りについてなんとなくの答えが出たので備忘録として残しておこうと思います。
いつも感じている焦りと不安
いつも「あれしなきゃ」「これしなきゃ」とやらなきゃいけないことについて考えてます。今回で言えば「予約しなきゃ」というタスクのことばかり考えていました。
・予約をしていない期間は予約しなきゃという考えが頭にずっとあって不安な気持ちになり、予約をしたあとは予約という作業が終わったことに安堵を覚える
・結果として予約はできていなかったけど「まあいいか」と思っている。
このことから
・タスクの存在が不安や焦りの原因
・タスクの結果は気にならない
以上の2点の可能性が浮上します。
タスクの結果を気にしないということは、そもそも「商品を買うかどうか」まで迷わなくていいということです
今後再び「○○をしなきゃ」という強迫観念に駆られた場合、一番いいことは即断即決することなのかもしれない。
……けど、もうこの時点で「画集買いたい」と思い始めている。「買おうかな、どうしようかな」と迷い始めてる。
買ってもろくに読まないくせに買うことによる安心感を得ようとしている……!!
よくない!
よくないんだけど……!!!!!!ほしい!!!!!!
というわけで、まあ即断即決する思い切りの良さがあれば、もっと人生楽しめるのでは?と思った次第の記事でした。迷ってる時間がたのしいこともあれば、明らかに無駄なときもありますしね。時間をうまく使いたい(きれいな言葉を並べたまとめ)
以上、日記終わり!
言いたいことをしっかりアウトプットできるようなら修正するかも。
初めての空戦『エースコンバット7』
『エースコンバット7』のキャンペーンをクリアしたのでプレイした感想です
「トリガーが落としたってことはまぐれじゃねえ。俺たちにもできるはずだ」
蜘蛛の子散らせ、ファイアッー!『Kill It With Fire』
何も考えずに気楽なゲームをしたくなる夜、ありますねよね?
そんなときにオススメなのがコレ! 『Kill It With Fire』!
(よくある青いsteamリンクみたいなやり方どうやるんでしょう?あっちのが様になってますよね)
オススメできる人
- ストレス発散したい人
- 短くサクッと終わるゲームを遊びたい人
- クモが憎くて憎くて街を破壊してでもクモを倒したいと思っている人
オススメできない人
- 蜘蛛が(生理的に)嫌い・受け付けられない人
- 物語性が欲しい人
- 家具を燃やすなどの暴力的表現に躊躇いがある人
あらすじ
「クモ」 ― それは古代からの人類の最大の宿敵。ライセンス所有の「Kill It With Fire」駆除業者として、今こそ反撃の狼煙を上げろ!武器を集めて、時間、空間、郊外(順序は問わず)を横断する旅で8本足の脅威を追いかけよう。
(steamのゲーム紹介ページより抜粋)
ページ概要欄を見てもらえれば一発なのですが、上の紹介文でも十分でしょう。
このゲームはクモを倒すゲームです。
プレイヤーはクモの駆除業者となり、最初は板きれ、火炎弾、ピストルと過激な武器を用い、挙句はロケランやビームサーベルまで持ち出して壁や地面を這うクモをプッシュ!スライス!ファイアー!
感想
ストレス発散できた。満足。
物を壊す系は最近多いけど、燃やす系はプレイしたことがなかったから新しい体験だった。
再序盤は板しか使えないうえにクモが想像していたよりリアルな動きと音を発するものだから若干の恐怖とストレスを感じたけれど、すぐに他の武器が扱えるようになって楽しくなった。
火炎放射器がとにかく楽しい。振り回しながら家具を燃やして火事現場で高らかに笑いながら物を燃やすサイコパスごっこができる。
ゲームバランス的もよかった。火炎放射器みたいに範囲に対してぶっ放すタイプの武器と、FPSゲームみたいにエイムを合わせないと倒せない玄人向けの武器があるけれど、プレイヤーがいつでもどの武器を使うか選べる。プレイヤー側で難易度の調整ができるから、サクっと進めることもじっくり縛りプレイもできる。
クモにも種類があって、単調に感じなかった。
・ノーマル
・子蜘蛛
・ジャンプ
・爆発
・UIに異常
・子蜘蛛を産む女王蜘蛛
・見えない蜘蛛
・ゾンビを生む蜘蛛
すごい卑屈な感情なんですけど、人間視点で火をばら撒いてクモの悲鳴を聞くというのは圧倒的な優位性を感じられ(クモからの攻撃がないことも一助)ます。これをすごくすごーく良い言い方をするならば、誰かを蹴散らして目標を達成したことにより、自信がつきますね。
家具や壁、木を燃やせて楽しかった。焦げ目がついたり木が炎上する演出は視覚的にも面白い。普段は出来ないことをできるゲームとしての利点がよく出されていて、ついつい火炎弾を意味もなくコンビニ内に投げ込んだりしてました。
3時間ほどで一通りクリアできます。やりこみ次第で強力な武器が手に入りますが、普通に進めていれば火炎放射器とかショットガンとか手に入るので、難しいと思う人はそんなにいなさそう(PC版だからエイムに苦労がないし)
最後のムービー(6面?をクリアしたら観られるよ!)もギャグゲーしてて、プレイヤーの「燃やす」欲求の最大限を演出してくれたおかげで気持ちよく終われた。
気になったところ
・後半に登場する「見えない蜘蛛」がよくわからなかった。攻略法もわからないし、どうしてクリアしたのかも自分でわかってない。一カ所しか登場しないからゲームにマイナス点をつけるほどじゃない
・走っている最中に別のキーを押したら走るのが途中で止まって、再度キーを押しなおす必要があるのが手間だった。例)W中にQキーを押すと立ち止まる
以上、『Kill It With Fire』の感想日記でした。
たぶん追記はなし!
調べたら記事にもならなかったこと
(以下、クトゥルフ神話TRPGの雑記)
去年発売した美少女ゲームに『さくらの雲、スカアレットの恋』というものがありまして、後から面白かったと評判を聞いて体験版を触ったときの話です
ゲームの筋は、2020年の大学生が1920年の大正時代にスキップしてしまいブロンド美女の貧乏探偵の助手になるお話です。
魑魅魍魎が存在する大正の世界観に現代の科学知識をもっていき、不可解な謎を解くのは面白そうでした。
アペイリアのときに思ったんですけど、ラノベ系の流行りモノ要素を取り入れたノベルゲーってそんなに数がないからあらすじで見たことある系だと思っても実際プレイするとメチャクチャ面白いんですよね。
体験版触ったときに「この要素面白い!」と思ったのが「1920年の日本」でした。
大半の方からすれば「うんうん、大正だね。だからどうした?」となると思うんですが、ことクトゥルフ神話TRPGプレイヤーからすれば大事な年代なんです。
なんせ、ルルブの基準が1920年だから。
7版ルルブには2つのシナリオが掲載されており、どちらも1920年が舞台となっている。そもそもとして、銃や日用品も1920年代をベースに記載がされている。そのため「1920年代シナリオのほうが書きやすいじゃないか!」……と思われる人もいるかもしれない。
しかしそれは大きな間違いである。
アイテム欄が充実していなくとも、舞台を日本とするなら現代シナリオのほうが遊びやすい(素人KP目線)
理由としては描写が楽だからだ。
PL「目の前のNPCはどんな服装をしていますか?」
KP「UNIQLOで買っていそうな服装です」
現代シナリオならみたいなやりとりができる。これがこと1920年代となると難しい。
PL「目の前の侍はどんな服装をしていますか?」
KP「大正だから侍はいません……いないよね?」
PL「知らんが」
みたいになる。つまりどういうことか? 歴史知識の乏しい私みたいなバカには1920年代シナリオが回せないのである!(ショック用BGM)
そんな折、このエロゲだ。
1920年代の帝都が舞台。ゲームをプレイしながら大正時代の知識が入ってくる!
食べ物は何を食べていた? ゲームには喫茶店に入る描写があるぞ!
帝都の景観はどんな造りの建物が多い? ゲームには背景イラストがあるぞ!
どんな服装? ゲームのヒロインを見ろ!参考にならないぞ!でもテキスト描写でスーツ着ている人が多いって言ってたぞ! (個人的に一番へーとなった)
他にも、軍事描写や歴史的背景、出来事についてもチラホラと知識が入る。
ゲーム自体の評価も高いため、大正知識のとっかかりが欲しい人はプレイしてみるといいんじゃないでしょうか?
………………
…………
……
と、いう感じの記事を書こうとしたのが随分前のことです。
このクトゥルフ神話TRPGのプレイヤーに大正時代という餌でエロゲを進める記事をいつまでもはてぶの下書きに残していたのは理由があって、
これになります ↓
公式からサプリメントが出てた!!!!!!!(新参にわかなので調べるまで知りませんでした)
評価はイマイチらしいですけど大正関連のアイテムや仕事とか書いてあるんじゃないでしょうかね?買ってないのでテキトー言ってますけど
ただ、ゲームをプレイして大正が舞台のシナリオ面白そうだなと思ったので、自分でシナリオ書くのは難しくてもよさげなシナリオがあったら回してみたい。
以上! 追記nasi!
杞憂する『毒入りスープ』【プレイ感想】
クトゥルフ神話TRPGで『毒入りスープ』(泥紳士様作)を回したのでプレイレポ
クトゥルフ神話TRPG(以下、CoC)は身内で2回やっていて、最近マイブームです。
同じメンバーでもっとCoCに慣れるために、初心者に優しくて1時間くらいでさくっと追われてCoCらしいホラーが味わえるシナリオと高名な『毒入りスープ』をプレイしました
プレイ日―― 2021/3/6
プレイ人数――3人(KP含む)
私の役割――KP
プレイ時間―― 4 時 間
……はい。めちゃくちゃ時間かかりました。
以下は時間かかった部分を覚えておくための感想です。
セッションをするご予定のKP様がいらっしゃれば参考になれば幸い
ちなみにステータスなどは7版【新クトゥルフ神話TRPG】にコンバートしました。戦闘ないから関係ありませんでした(少女のAPPぐらいしか聞かれなかった)
※以下ネタバレあり※
巡った部屋ごとにあったことと感想を書きます
①スープの部屋
7版ルルブにある『古き木々のただ中で』の探索者を継続で使用。探索者同士が知り合いということも大きいけれど、茶番より状況説明から入るクローズドの導入はKPとしてもPLとしてもやりやすいと思った。
メンバーが高校生からの同級生ということもあって、なかなかRPするのは難しいんですよね。気づいたらキャラクターとして話すことを忘れていたりするので。
クローズドだと状況説明から入るんで、自然と「ここは一体どこなんだ?!」みたいなロールプレイからゲームに入れるのがいいと思った。
メモの内容を確認してさくっと②の調理室に移動
②調理室
CoCあるある。ダイス運が悪くて必要な情報が手に入らない!w
テーブルの上の情報が手に入らずに、結局あとでごまごますることに。でもぱっと重要な情報を渡しちゃうとダイスを振る場所がなくなっちゃうし…悩ましい。
銀食器が毒に反応するかはプレイヤーのリアル知識で知っていたからよかったものの、おもいかえしたら調理室のダイスは全部失敗してましたね。
リアル知識がないプレイヤーの場合はある程度の恩情は必要。
キッチンが水を出るか確認していたのが想定外だった。たしかに閉じ込められているんだから飲み水の確認はするよね。想像していたときには思いつかなかったから盲点だった。幸運に成功してたらうどんのつゆとか流してあげればよかった。どうせダイス失敗していただろうし
ナイフを持ち出して③書物庫へ
③書物庫
ここでプレイヤーの発想に驚いた。
わたしは動画勢だから色んなリプレイを見てきたけど、この発想をしている人は見たことなかった。
私「(情景描写)四方を本棚に囲まれた部屋。真ん中には丸机とろうそくがあります」
PL1「ろうそく……? そのろうそくに火は灯っていますか。どのくらい前に点けられたかわかりますか」
私「火は点いていますね」
ダイスコロコロ――成功
私「あなたが目覚めたのと同時にろうそくの火が灯ったぐらいの使用時間だとわかりますね」
PL1「なるほど……。じゃあ<<追跡>>でダイス振ります」
私「……え、<<追跡>>? 何を追跡するの?」
PL1「この部屋の痕跡を。この部屋にいた人がろうそくを点けたとしたらどこに行ったかわかりますよね。部屋の外に出たのか本棚の後ろに隠し扉があるのか」
私「え、えっと。はい、じゃあ振ってください」
ダイスコロコロ――成功
私「あなたたち以外の痕跡はみつかりませんでした(というかクトゥルフだからそういうろうそくが点いてるとかはSFより超次元的な何かとしか説明つかないし)」
PL1「なるほど。じゃあ自分たちでろうそくの火を灯した可能性があるのか。目が覚めていきなり部屋にいたとおもったけど、実は目が覚める前から部屋にいて記憶がないのかも」
PL2「あーね」
私はこのとき心中で素直に「ワオ!」と思っていました。
KPである私はシナリオの先を読んでいて、かつCoCにおける不明瞭な部分は大体「邪神のせい」というご都合主義が頭の中にインプットされていたので、こういうシナリオから読み取れない展開を考えてくれたことに嬉しくなった。
ただ、悲しいかなこの想像の枝葉を容赦なく切り落とすのもKPのおしごとなのです。
本からメモを手に入れて④へ
④下僕の部屋
一番時間がかかりました。
理由としては、こちらで公開されていた素材を拝借して卓を回していたのですが、絵が良すぎた
特に下僕の部屋の絵がすごいいいんですよね。
右下にちょろりと人の死体が写っているから探索者が踏み込むのを(リアル時間で)けっこう躊躇してしまいました。
もちろんそのホラーを楽しんでもらえてKPとしても楽しい時間ではあったんですけどね!
私「部屋の中に入りますか?」
PL2「いや、入ったらやばい気がする」
PL1「少女は赤い服を着てるんですよね?」
私「探索者にはそう見えていますね」
PL2「ろうそくで部屋の内側を照らします」
私「少しだけよく見えます。赤い服の赤は血ですね」
PL1「よし!入らない!」
(中略)
PL1「近づいてってお願いしたら少女はどうしますか」
私「少女がこっちに歩いてきます」
pl2「止めます!」
私「少女が足を止めます。彼女が銃を持っていることに気づきます。PL2は警察官としてそれが拳銃であることに目星なしで気づくことができます」
PL2「やっぱし部屋の中は入れないな。うわーどうするか」
みたいな。この試行錯誤と踏み出す一歩を踏み出すまでの葛藤がCoCらしくて今回のセッションで一番楽しかったです。
結局SAN値を減らしながら遺体検分までして⑤礼拝室の部屋の前に
⑤礼拝室
結論から言うと、このとき午後7時でご飯時でした。
なのでもう終わらせたい感が漂っていました(少なくとも私の中にはあった)。
もともとは時間制限があるシナリオであることと、解決策が少女を生贄にするなのですが探索者が正義感に溢れている設定であるため自己犠牲しか選べない…というところで相談にかなりの時間がかかることが予期されたため、アイデアで本から毒が溢れていることにして少女諸共生還ルートしました。
礼拝室にある資料は取らなかったルートです。
前2回の探索でも最後に尻すぼみしたので、やっぱりきりのいいところで区切ってセッションを前後に分けたほうがよかったですね。
セッション総評
めちゃくちゃ回しやすいシナリオでした。
大筋の把握や導入と導線がとにかくわかりやすい。かつ、KPの裁量に任されている部分によって探索エンディングも天国にも地獄にもなる。「いきのいい生贄」の解決策として首なし死体でもいいKPと、それを認めないKPがいると思います。こんかいはその場面が訪れませんでしたが、わたしは後者で対応して少女を生贄に差し出させるつもりでした。いやー生きててよかった(白々しい)
プレイヤーサイドも目的と解決策が提示されるので悩むことはあってもするべきことで迷ったりはしませんでした。回して改めて、初心者KPやPLにすすめられている理由がよくわかりました。CoCやりたい!って人がいたら次からは真っ先に回しますね
以上!たぶん追記なし
明日(日付的には今日)に同じメンバーで『変わらぬ挨拶』(くまさん作)を回すので、そのうちプレイレポ書きます。
というかわたしもPLがしたい!
庭!『わたしの美しい庭』感想
※思考途中で記載しているため後々になって掌を返すことが予想されます※
ネタバレありの感想文です
『わたしの美しい庭』 著:凪良ゆう
あらすじ
マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。そこを訪れる<生きづらさ>を抱えた人たちと、「わたし」の物語。
(ポプラ社 公式HPより)
感想
全体
アラフォー独身女性、ゲイ、うつ病ニートなど、一般的に社会に受け入れられていない人たちを取り上げた作品。彼ら彼女らが感じた息苦しさを丁寧に(読者が苦しむほど丁寧に!)描写されている。
真綿で首を締めるようなという表現が似合うほど、ひとつひとつの社会との不和を読んでいると、そんな経験がなくとも自分がそう扱われた気すら感じた。
特に、アラフォー女性が中間管理職の役割を果たすために周りと折衝もせずに怒りの掃き溜めとなっているシーンはありそうでつらい。
自己肯定が強く、昔の白樺派の本はこんな感じだったのかなと思った。
要素の複合
いろいろな要素が詰まった作品。
マンションの屋上にある神社、境内代わりの屋上の庭、元妻の娘を引き取った男、両親が他界して引き取られた小学生、LGBT、独り身アラフォー、うつ病
社会が抱える人の問題と神社は組み合わせがしやすいほうだと傍からは思う。けど、タイトルにもなっている「庭」は難しい。読了してもなお「庭」への解釈に迷っている。どうして作者は「庭」を作品のテーマに据えた(添えた?)のか。……いや、答えなんてわからないんですけどね!知りたい。
庭
作品の最後には統理(トウリ)や路有(ロウ)が「他者を認める。違うけど認め合おう。認められないときは黙って通り過ぎよう」(意訳)と言ってしめくくる。要は「余計なお世話」をするなだ。
しかし、ここで疑問に思うことがあった。タイトルにもあり舞台としても何度も登場する「庭」について。
庭で何をするのかと問えば「花の手入れ」と答えるだろう。それは"お世話"をしていることになる。
手入れをする側の恣意的な根拠で不必要な雑草をむしり取り、美しいと感じた花だけを植える。
これは娘に結婚を迫る母や自分の見方の延長線上で謝罪をする小学生など、本作における余計なお世話をしてきた側の人たちと同じことをしているんじゃないかと思ってしまった。
その人たちの善意を「余計なお世話」や「へんな思いやり」と称しながら、庭に対してはその善性を働かせている。
おそらく作者の考え方、もしくは読者に感じてほしい読み解き方としては違うことはわかっているのだが、いまのところどう解釈するべきだったのかがわからない。
百音
読み終わったときの率直な感想は「え、誰の話だったの?」でした。
普段キャラクターが主軸になってるラノベばかり読んでいるからそう思ったのは否めませんが、誰のどういう話かがわからずにモヤっとしたからには仕方がない。
ポプラ文庫の<内容紹介>やアマゾンのあらすじにはこう書かれています
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。
三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。
地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――
わたしはこの文章を読んだとき主人公といえるヒトは百音だと思いました。冒頭とラストでも、百音が視点主になっています。
けど、百音は主人公ポジションではありません。かつ物語の半分以上の出来事を知らないままの小学生で、脇役と言っていいほどです。ときたまちょろりと出ては笑っている。
つまりどういう話だったんだってばよ……となった私とおんなじそこのあなた!
『わたしの美しい庭』著者・凪良ゆうが語る、人の縁の難しさ 「集まるというのは、排除することと同義」|Real Sound|リアルサウンド ブック
上記がカンニングペーパーとなっておりますご査収ください(決して作劇的な百音の役割がわからずに説明できないから投げたなどではありません!断じて!)
以上、『わたしの美しい庭』感想でした。
久しぶりに丁寧な描写の文章を読んだ気分でした。
百音の役割について語れるときがきたら追記します。たぶん追記なし。