『大学4年間の経営学が10時間で学べる』を読んだから感想を書く
青色姫草です
ひと月以内に本とは何も関係ないブログだけの記事を投稿します……ここで会社の愚痴を言っていないということがヒントです。気分うっきうき!
BookWalkerの読み放題にあったから手を出してみたシリーズです
『大学4年間の経営学が10時間で学べる』
「経営学? 上の連中が考えてることだから現場の俺っちにはカンケーねえな……でも気になるからちょっと読んでみるか」
みたいな人(わたしのこと)が、経営学がそもそもどういう研究をして成り立っているのかを手っ取り早く理解できる本です。
東大で経営学を教えてきた高橋教授が大切だと思われるトピックスを大きく3つの項目に分けて説明しています。
1.組織経営論
2.経営戦略論
3.技術経営論
……この目次からどんな内容が記述されているのか想像がつく人は経営学について知見があるかたでしょう。そういう方は、この本を読んでも新しい知見を得られる可能性は低いように思います。
逆に、まったく、なんのことだかハァ~さっぱりさっぱりという方にとっては経営学の最初の扉をひらく良書になるかと
経営学という専門分野を学ぶにあたって、一番の懸念点はその学習コストと考える人は多い(はず)です!
結論から言うと読むだけなら楽に頭に入ってきます! 学習コストは驚きのゼロです!
ただ、気になった言葉はメモをしておいたほうがいいなと思います。電子書籍ならラベルをつけておくとか。自分があとで気になったトピックスを調べることことがこの本の目的、だとわたしは勝手に考えております。
本書(自分が書いていない本を本書と呼ぶのはアリだよね?)は見開き1ページの小項目に分けられており、そのうち1ページはイラストです。文字部分は1ページしかなく、スマホで読むなら1スライドです。
内容は簡略かつユーモラスです。
語句は「用語」や「提唱者」などは太字で見やすく配慮されています。用語についても章を引っ張るものに関しては語句の説明を入れてくれますし、コラムや歴史的経緯や愚痴交じりの所感などもあり、退屈しない内容になっています。
とまあ、退屈せずに読めたわたしが言うんだから間違いありません
今日のブログではわたしが本書を読んで心に引っ掛かった点を挙げて一口ほど所感を書いています
本書自体が経営学の一部を要旨だけまとめたものであり、更にそこからわたしの気になった部分だけです。「お前の気になった部分はこれっぽっちか!」とどこかからお怒りの声が聞こえても気にしません。むしろ、雑に読んででも経営学のさわりを知るということができるのがこの本のいいところですので、是非に経営学について知るきっかけとして本書を読んでみてください
言い訳をしたところで~~~感想!
再定義
組織の業務をどう捉えているかが大事という話。
自分たちの会社を"ビールを販売する会社"と定義するか"飲料会社"と定義するかで、いざ地盤が揺らいだときに伸ばせる手数が違う。狭い視野でみていると見かけは違うけれど共通点の多い分野なんかに手を出せないこともある。
ドラマとかのキメのシーン「俺たちの仕事は~~することだろ!」みたいな台詞を思い出した。そういうシーンはよくあるから、こういう会社のできる/できないの定義で苦しんだ社会人は多いのかも
自分たちの業種を再定義できるような視野の広い人は望まれてるんだろうと思いましたまる
組織の合理的選択
どうして組織を作るのか、という話。
これ、個人的には読んでいて一番目から鱗な考え方だった。
個人には限定的な合理性(選択肢が限られているという意味合いで一般的に取られているけれど、元論文では違うという注釈あり)があり、だからこそ選択肢の幅を増やしたり情報量の不足を補うために組織を形成する、という考え。
わたしが誰かと集団を作ることを(仮想的に)考えるときはわたしに足りない何かを補うのが理由であることが多く、こういう専門性ではなく一般性の部分を足すための組織という考え方は意外でした。人事部とかこんな考えだから無暗矢鱈に人が多くなるんじゃないか役員とか決定権を持つ人が複数人いるのはこういう意味合いもあったのかなとか考えたり考えなかったり
海外との比較(気になったところ)
経営学者の世界的分布などは流石に掲載されていないが、読んでいる限り海外著者の方が多いのかなと感じた(歴史的に海外著者の論文が残った可能性もあるし、経営学者の調査育成より戦後の発展が優先された時代性もあるのかも?)
80年代からの日本企業的な風土は批判させたり肯定されたりしていたそう
マーケティングの4P
なんでテンションが上がっているかというと、もう何年も前にこういう本がありましてね
『アイドルとマーケティングの4P』
なんだったら、わたしは経営学について上記のラノベに書かれていること以上は知らないと豪語できます! 本書を読んだうえでの経験則なので間違いないです
……今更ですけど感想が書きたい。SHIROBAKOについて「問題は現実、解決がファンタジーの部分がいい」と評される漫画家さんがいらして、その発言を聴いてからこの本の煮え切らない部分について理解できたようなそうでもないような。
さらに関係ないんですけど、この同時期くらいに読んだ『朝霧ちとせはへこたれない』という本は地下アイドルやってて滅茶苦茶好みでした。アイドルつながりで話を広げてしまいましたがどうか両方手に取っていただけると幸い。
はい。というわけで以上が感想となります。
別の話題など挟まっておりますが、それぐらい想起を呼び起こさせる良書だっということで。
たぶん追記なし!