リナリアと葉書

青色姫草です。小説家になろう様で小説を投稿したりしています。ブログの主な用途は日記です

クボタのテレビCMがいい造りだったのでメモ【20/08版】

 

さいきん観たテレビCMの造りに「すごい!」とワクワクしたので、日記と備忘録です。

 

 

株式会社クボタ

「壁がある。だから、行く。支えられている 食」篇

 


「壁がある。だから、行く。支えられている 食」篇

 

まずは上記動画を見てください

 

――動画の説明 

公園でストレッチをする長澤まさみさん(以下、敬称略)

 「結局、自分にやれること、ひとつひとつやるしかない」

ベンチに座っておにぎりを食べる

「そんなあたりまえのことに、やっと気づけた日々だった。」  

 (農家の方々を映しながら画面キャプション)

(カメラが公園に戻る)

通りすがりの女子高生「こんにちは」

長澤まさみ「こんにちは」

女子高生がピースを向ける

キャッチコピー『壁がある。だから、行く。』

 

youtubeの公式動画だと30秒尺ですが、私がテレビで見たときは15秒尺でした。

15秒版は赤色の文字だけのCMになります(証拠映像が撮影できていないので記憶に頼ってます)

 

――15秒版の説明

公園でストレッチをする長澤まさみさん

 「結局、自分にやれること、ひとつひとつやるしかない」

ベンチに座っておにぎりを食べる

「そんなあたりまえのことに、やっと気づけた日々だった。」  

 (農家の方々を映しながら画面キャプション)

(カメラが公園に戻る)

通りすがりの女子高生「こんにちは」

長澤まさみ「こんにちは」

女子高生がピースを向ける

キャッチコピー『壁がある。だから、行く。』

 
――CMの意図

 

 この15秒CMをテレビで見たとき「え?」と思わされました。

 

15秒CMを物語帳にすると30秒CMの動画との違いがわかると思います。

 

30秒CMは平和な朝の一幕ですが、15秒CMは長澤まさみが女子高生に挨拶をしたら何も言わず立ち去られる」という物語に編集されているんです!

 

別に長澤まさみが無視されていることが面白いというわけじゃないですよ?もちろん。

 

これの編集のおもしろさって、そのときのキャッチコピーにあるんです

 最初にCMを見たとき、こう思うようになっているんです

 

挨拶する

無視される

「 (女性と女子高生に) 壁がある。だから、行く」

 

視聴者「え、そっち?」 

 

 

と、いってしまえば変哲のないキャッチコピーを意外性のある物語で興味を引こうとしています

 

会社のプロモーションであることを考えるならキャプションの意味合いは会社のポリシーやスローガンに当たり、抽象的にならざるをえません

 

それをCMのなかでは具体的なシチュエーションに落とし込んで使うことで、視聴者はそのキャッチコピーの物語を覚えてキャッチコピーをも付随して頭に残るような構造をしています

 

 

この造りのCMを始めて見て、朝、コーヒーを飲んでもぼーっとしてたのに、このCMの造りの秀逸さに目が覚めたのでメモメモ(やっぱ電通勤めは頭がいいんだなあと思った)