リナリアと葉書

青色姫草です。小説家になろう様で小説を投稿したりしています。ブログの主な用途は日記です

神田駅に貼られていた"強キャラ"広告(情報求ム!)

弱キャラ広告というものがあるのか気になった。
 
 
先日、神田駅から有楽町線に乗り換えたときのことだ。通路脇に貼られた一枚のポスターに目が行った。
波の押し寄せる浜辺に瓶が一本立っており、キャプションに「いくつもの波がきて、ここにたどりつく」と書いてある広告のポスターだった。
商品の名前は覚えてないが、波と泡をかけた広告なら発泡酒だろう。
 
さて、どうしていくつもある広告のなかでこのポスターにだけ目が行ったのか。
 
いろいろな理由がありそうだ。コンクリートの通路のなかで自然を求めた説、文字が少ないから読んでしまった説、体がアルコールを求めた説など。考えたが、目を引いたのはその圧倒的な強者感だということに気づいた。
 
・浜部に立っている酒瓶は一本だけ
・押し寄せる波に負けずに立っている
・「ここにたどりつく」という「果て」や「至高」といった要素を含ませた言葉
 
広告の出来や意図に目がいって肝心要の商品を忘れて製作者には大変申し訳ないが、それにしても、商品の強さを強く表現したポスターだった。
 
 
この広告を見たとき、ふと思った。
 
広告は商品の存在と強みを知ってもらうためにある。どんな広告も商品の強さを競う、まさに広告とはバトル系漫画。
ではバトル系漫画の盤面をひっくり返したような、そんな商品の存在と弱みを知らしめるための広告はあるのだろうか。
 
広告塔を弱キャラに置き換える、さしづめ"弱キャラ広告"
弱みだけを教える広告。酒瓶を逆手に持ち「社内では不評でした。あなたはどうっですか?」と美味しいニュアンスなんて欠片もないような広告。
もしそんなものがあれば、インフレを起こす異能力バトル漫画に登場するイマジンブレイカーではないか!
 
広告界に神の右手を持った上条さんはいるのだろうか。
 
いる。
 
そう――「不味い、もう一杯」の青汁だ。
 
 
(理論や根拠を書いても一発ネタに広がりなんてないのでここで筆を折る)
(ポスター現物の画像がなくてごめんなさい。どこのメーカーなのかほんとにわからなくて……。どこの会社様だったのか情報求みます!)