『極楽クラフト』二章のあとがきみたいなもの
青色姫草です
明日が入社式です。早々に退職届を投げつけたい気分で一杯ですが、一月くらい頑張って病院で鬱認定されてから辞めます。嘘です。絶対に一月も持ちません。助けて。
現状報告なんてどうでもよくて。
カミサマ嫌いの男の子が自称神様に振り回される拙作『極楽クラフト』の二章――『人になりたい』を投稿しました。
あらすじとかなくて、以下、ふつうにあとがきです。
あとがきというか、全般的なネタバレというかプロット公開というかなんというか。
誰向けの記事かわからないいつもの雑記です。
極楽クラフトを書き始めた一昨年の夏休み頃。「話のあとさきは考えないで、とりあえず書いていこう」という意気込みで書き始めました。
なので一章はプロットが一切なく、書き出しすら未定のまま書き始めました。
思い返しても、牡牛(主人公)がカミサマを嫌っているという話を作ろうとした理由が作者にもわかりません。
当時の自分なりの想像があったのでしょうが、時間が経つにつれ忘れるのはいつものこと。ハーレムも七人の姫様もどう畳むつもりで書いたのか。(二章を書くにあたって新しくエンディングを設定しなおした)
ただ、そんな行き当たりばったりのなか、たったひとつだけ当初から決めていたシーンがありました。それが二章の姉の話でした。
短冊に願い事を書く痛ましい姉。過保護であり続けた重責に自ら押し潰されてしまっていた姉。
家族という枠組みにもがく姿がいつの間にか頭から離れず、今作を通して一番に書きたかったシーンとなっていました。
二章を書こうとしたとき、問題にぶちあたりました。
さあ、やっと二章だ。姉の話を書くぞ。と、気持ちだけ先走って内容が頭に浮かびませんでした。
小説を書いている際、おおまかに二種類の状態があります。
「事前にラストシーンを決めて書いている」「書きながらラストシーンを決める」
旅程表をきっちり決めるのか、それとも旅の予定を立てずにぶらり散策するのか。小説家になろうだと後者の作品が多そうなイメージです。今作の一章もその形を取りました。
しかし、二章はオチだけを決めていました。一章と作り方が正反対であったため、キャラクターの動かし方がわからず、プロットすら立てられない状況がながく続きました。
自己締切を立てるもことごとく破りました。十人抜きぐらいしたかなー(イキリ)
二章の筆が進んだのは牡牛の名前とめう姉というあだ名についてでした。
牡牛はその名前からからかわれることがあり、姉も牡牛の姉だから牝牛→めう姉というあだ名の変遷があった、とは一章で触れていました。
二章のラストで使うための伏線ではありましたが「一章の最初なんて誰が覚えてるんだ
……しかも一章から登校期間が一年も空いてるのに(このときはまだ一年。まだ)」と自分ツッコミを入れるほどでした。
どこかでもう一度、めう姉という「名前」に関するナニかが必用だと感じました。
二章の必須イベントは七夕。だったら七夕に子供がいればいいのでは?
ここから小さな糸を引っ張って編み上げたのがノーゲームちゃんです。
ノーゲームちゃんの話は本編中にあるのでそちらを読んでいただければ……と言いたいのですが、プロット立ててから再び問題が発生しました。
二章の仮組第一稿を読み直し中……「あれ? 主人公いる?」
いるかなー? いるかなー? いらないなー……。みたいな感じでした。短冊のミスリードの対象としては尺を伸ばせた(おい)キャラクターでしたが、それ以外におうしの結びつきが弱すぎないかなぁー…………。
牡牛の目線で辿る二章。
七夕で「人になりたい」の短冊を見つける → 短冊を書いたのは小学生? → 小学生を追いかけていたが、短冊は書いていなかった → 水無月に答えを教えてもらう → 姉を助けるために手を伸ばす
という感じです。
話全体として見た客観的な評価はわかりませんが、作者主観で身内びいきや我が身可愛さを除いてしまえば、牡牛とノーゲームちゃんのつながりはずっと弱いままでした。
ノーゲームちゃんを牡牛が救うという構図も考えましたが、そんなに万能な子でもないんだよなあ。ひとつずつ、誰かの手を借りて他人を助けるお話ですからね。姉貴以外の誰かを助けちゃったらそれもう主人公じゃなくてヒーローですしおすいもの。
なのでノーゲームちゃんが自分自身で世界を変えました。結果として、主人公の見せ場はなくて語り手という度合いが大きくなってしまいました。
水無月が味方サイドじゃないことを加味して涛万里と一緒に解決! みたいなルートもあったはずなのに、あの子勝手にオンナノコオンナノコしてるんですもの……。ノーゲームってこれ見よがしにあなたが首を突っ込める話をしてるのに、ひとりで恋愛してるんですもの……。
いや、ほんと、誰が涛万里をあんな性格にしたんですかね。ワタシジャナイヨ
ハーレムについてはカミサマ議論と一緒に三章でまとめて捌くつもりだったのに、二章で片づけないと涛万里のヤンデレ理論でバッドエンドが見えたばかりにネタの先出しを……。
いや、まあ、牡牛が姉を助けるという行動の背中を押せたから結果的にはよかったのかもしれませんが!ませんが!
雑記としてはそんな感じでしょうか?
要は、姉貴の話を書くつもりが、いつの間にか他キャラの主張が強くなっていた。
他キャラの問題に主人公の介在する隙がなかった。
二章としての反省点はこんなところが挙げられるかもしれません。いえ、文章とか構成とか言いだせばキリがないんですけどね。
ただ、そういう誰かに読んでもらうために注力しなきゃいけない部分を怠ったとはいえ、作者的には万善のお話を創れたと思っております。大きな瞳の九割くらいを瞼で隠しながら読んでくだされば幸いです。
PS.
三章について
タイトルは決まっていませんが、水無月のお話です。
正確には水無月一族のお話です。
プロットも二章と一緒に決めていたので(やっぱりプロットなしで書くのは無理だったよパトラッシュ)、おおまかな流れは決まっています。
二通りの流れを考えています。
やることはあまり変わりなく、テーマもぶれてないので二章よりかは気楽です。ただ、書き始めが定まらないため、またお時間を頂くつもりです。
ほら、嫌々な社会人生活があるからね。すぐにニートになるかもしれないけど。というかニートになりたい。ニートになったら一日一回異世界ファンタジー小説を投稿することを誓います。まあ、そのまえに異世界エンドロール終わらせろって話なんですけど。
とりあえず今年中の完成を目指しております。
五月末までにGAの新人賞があるからそちらの作品が終わり次第、手をつけたいなーとかなんとか。
そんな感じです。何かあれば追記します。
青色姫草でした。