リナリアと葉書

青色姫草です。小説家になろう様で小説を投稿したりしています。ブログの主な用途は日記です

島崎藤村『初恋』から浮かんだ姉の姿

はじめまして

 

青色姫草です

 

はてなブログが書きやすいのかを確かめるテスト記事として、

自作短編を書いた経緯やら感想やらを書きなぐる記事です

 

書いている側の話となりますが、FC2ブログより執筆UIがスッキリしてて書きやすい!

 

 

今日の記事について

 

ちくま文庫編纂の『美しい恋の物語』という本を読むと、

冒頭に島崎藤村さんの『初恋』が載っています。

 

有名過ぎる作品ではありますが、わたしは未読でした。

……教科書にも載っているそうですが、生憎と私は微塵も覚えていませんでした。覚えていないのならそれはもう未読です! 

(この理論で笹本祐一氏のSFを三度ほど読み返した経験有)

 

この記事は『初恋』を読んだわたしの感想を書き連ねるのみです。

 

この先の解釈に、一切、島崎藤村の人生や他作品は介入いたしません。

ネットならず論文にいくらでも解釈や彼の人生と照らし合わせた文献があるので、真っ当な知識を得たいかたはそちらをお探しください。

 

純粋に『初恋』だけから情景を汲み取り、わたしの中で物語に仕立て上げたフローを晒すだけのブログとなりますこと。

それを御承知した上でお読みくださいませ。

 

 

ついでに宣伝

 

ncode.syosetu.com

 

『初恋』という詩には、登場人物の名前などありません。

姉という言葉は一文字たりとも作中に存在しませんが、わたしが読んだ『初恋』の中には、何歳か上、わたしよりも背も心も大人びた姉がいました。

 

記憶力の悪いわたしがこの作品を忘れたら、二度と会えない姉が林檎の樹の下にいます。

 

じゃあ書くしかないでしょう! という勢いで書いた自作小説です。

 

短編です。『初恋』解釈の変化球として、どうぞお読みください。

島崎藤村フリークは手近な場所から刃物を遠ざけてからお読みください。

 

 

『初恋』解釈(記事の本編)

 

先ず、『初恋』本文ですが、このブログに全てを掲載はしません。

著作権自体は切れているので(おそらく)、必要な箇所のみ引用する形とします。

 

本文を読まれたい方は、ネットの青空文庫で検索するなりKindleで購入するなり図書館で借りるなりしてください。

教科書に載るぐらいなので、探せば本屋に『若菜集』があるかもしれません(保証はしません)。

 

「この青色姫草ってヤロウ、こんな読み間違えで解釈を変えたんだな!」

と笑うためのブログです。年始にでもお読みください

 

 

それと、解釈に「姉」は登場しません。

姉が何故登場したかについての説明は、上手くできないというか、おそらくわたしの趣味嗜好が反映されたからとしか言いようがないからです。

 

『初恋』のなかでは相手について明言されていません。(相手がどのような人なのか、どんな人生を送ったのかについても)

だからこそ、想像で補ったとき、わたしの深い部分(姉スキーは公言しているけど)が顔を出したのではと考えています。

 

みなさまにもそんなよき読書体験がありますように――(きれいな言葉でお茶を濁す

 

 

 

全体の印象

 

わたしは『初恋』を失恋の詩だと考えました。

 

第一節で女性として意識する

第二節で好意を持つ

第三節が失恋の様子

第四節は未練の視点

 

島崎藤村の詩の解釈としては、第三節を精神的なもの(丸ごと一説が比喩表現)というものが一般的らしいです。

わたしは全て時系列で並べて考えました。

 

……書くと若干アホの子ぽいですが、事実なので受け入れます

 

時系列で並べた理由は、林檎です。

この詩を通して、林檎が多く登場します。

 

第一節で「花ある君」と藤村は表現します。

この花は「可憐」という意味合いと、前文の「花櫛を身に着けた」をかけたものだと思います。

わたしは更に、この花は「花が咲いた」という意味も加わっているのだと考えます(論文口調)

 

花が咲く。

その次には、実がなります。

 

この実がなるというのが、第二節です。

第一節では花だけだった林檎の樹が、「薄紅の秋の実」をつけるまで成長した。

 

この成長というのが、藤村ならず初恋相手にもかかっています(年月を経たのですから当然なわけですが)

 

第四節では「誰が踏みそめし」とあります。

踏まれた林檎の樹の下の道は、土かもしれません。わたしには落ち葉が見えました。

 

第一節から交互に 春 秋 と繰り返しているように感じていたからかもしれません。

とかく、第四節の落ち葉が、第二節からの年月を感じさせました。

 

 

気分よく読んでいる間、最初から最後まで引っかかっていたのが第三節でした。

 

時系列で詠まれた詩なのだと仮定して読むと、今度は第三節が「いつなのか」また、物語として捉えると「どのような状況なのか」を決める必要がでてきます。

 

そうでなくとも

「たのしき恋の盃を 君が情に酌みしかな」

という一文から溢れる喜哀をわたしなりに表現する言葉が見つからないというのに!

 

という感じで困り果てました。

この記事を書いている間にも、「どうして困ったんだっけ……?」と困惑しているぐらいですから、眠い頭に休息を与えるために楽な手段を取らせていただきます

 
秘技! Evernote貼りつけの術!
物の風情がわからない私のため息が、お姉ちゃんの髪にかかる
(別パーー子供のように分別のない、この先の展望を理解していない私のため息が、)
 
お姉ちゃんの髪にかかるってどんな状態だよ。抱き合ってるのかな?
 
私からすれば楽しい恋の盃(お姉ちゃんとご飯食べているのが嬉しい)。
君が情に酌みしかな。何も知らない弟(年下の近所の子とか)に慈悲の目を向けるお姉ちゃん。
 
 
無邪気な私の喜びとは裏腹に、姉の胸の内は曇っている。
 
でもこの二行は好き
たのしき恋の盃を 君が情けに酌みしかな
 
待った!
もしかしたらこの二行は、お姉ちゃんが別れる弟の最後の食事ではなく、
恋しているお姉ちゃんが私の知らない誰かと(私にとっては無情にも)お酒を酌み交わしている、
というフラレた一言なのかも
 
ただそうすると、ため息が髪にかかる、という意味合いがわからない。
ため息「の」 ため息「が」じゃない。「が」にして読みたくなるけれど、どうして「の」なのか、意味を知るべき
秘技おわり!
 

こんな感じです。

短編をしたためたときには、もう少し理論回路ができていましたが、読みながらまとめているときはこういう思考回路でした。

 

 

まとめというか駄文の謝罪といいますか

 

そんな(上記)感じです。

 

ぶっちゃけ、最初はEvernoteを全貼りすれば事足りると思ったのですが、もっと詳しく書きたいと思ってブログ記事を書き始めました。

 

五時間くらい、四節の文章を集中して読むなんて小中の国語の授業ぶりだったので、気持ちのいい疲れ方をしました

是非とも、この記事をここまで読んだ人は読んで欲しいなって! というか目を委託しながらこの記事を読むぐらいなら『初恋』とにらめっこしてるほうがよっぽど楽しいゾ!

 

ブログを書く前はもっと頭の中は理路整然としていて感想もカッコイイこと書けるつもりだったんです。ほんまなんですぅ!

 

ちくまの『美しい恋の物語』には他の作品も収録されているので、ここからまた引っ張るかもしれません。

たぶん、その前に満願の記事を書くと思いますが。めっさいいミステリーや

 

 

それとはてなブログの書き心地ですが、めっさいいです。

ブログ記事のレイアウトとか調べてから、本格的にFC2から移行するか決めたいデース

 

 

以上、青色姫草でした。

そのうち頭がスッキリまとまったら改稿します。たぶん、ちゃんと。