リナリアと葉書

青色姫草です。小説家になろう様で小説を投稿したりしています。ブログの主な用途は日記です

ゆめのひと時を思い出す――『公園で高校生達が遊ぶだけ』感想

青色姫草です

 

閃の軌跡2をクリアして数時間後に3を始めたらロジーヌの裏設定明かされて困惑しました。たしかに1のときにモブキャラで唯一個別イベント(雨の日相合傘)あったけれどそんな設定あるなんて……て感じでした。

RPGの2週目ってどれくらいの人がやるんでしょうね? わたしは物語が楽しめればいい派閥なのでゲームの2週目ってキングダムハーツくらいしかやったことないです。

 

閃の軌跡3を買いに電気屋に行ったついでにペルソナ5も買ったので一日十時間くらい遊びたい。アニメも録画溜まって困ってるんですよ。レビュースターライトやばいっすねあれ。脚本演出作画の全てが極まってる。

 

あ、社畜継続中です。祝日休みなし八時間の単純労働とか死んじゃうめう……。好きなことやっても嫌いなことやっても給料は同じなんだから楽しいことやるのが得という当たり前の事実。好きなことがお金にならない点を除けば真理。

 

社会人になってからたまに高校時代を思い出します。全てが楽しかったような気がします。もちろん思い出補正なんでしょうけど、思い出くらい輝いていたっていいじゃない社畜なんだもの……。

高校の自転車置き場で一時間くらいとりとめのない話をしていた時間が一番楽しかったような気がします。

 

 

そんな夢のひと時を思い出させてくれたのが『公園で高校生達が遊ぶだけ』

 

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lanove.kodansha.co.jp

(URLがなくて申し訳ナサス)(申し訳ナサスすたんぷ欲しい)(使いどころはない)

 

あらすじとか読まずに作者買いしたのであらすじは省略。わたし基準。

……はい、あらすじ載せます。

~あらすじ~

公園で、高校生が遊ぶ、小説です

瀬川エリカと俺、吾妻千里は昔からの幼馴染みだ。 小学校でも中学でも、そして高校でも、瀬川と俺は、公園で遊ぶ。 ダベったり、野球をしたり、走り回ったり、ちょっと喧嘩したり。

 

 

買う前の私はこう思っていました。

 

 

高校生+制服+真昼間の公園+著者:園生 凪=闇(病み)!

 

 

園生凪さんと言えばご存知の通り、『友達いらない同盟』で(わたしのなかで)このライトノベルがヤバイ大賞を受賞されましたね。ご存知の通り。

 

そんな園生さんが新刊を出されました。

へいへーい、今度はなんだい。不登校かい?コスプレかい?退学したけど未練があって高校生活のやり直しをしているかー? いえいえ、もっと精神的なやつのはずだ……!

みたいな感じで発売前から1人でひとしきり予想を打ち立てるくらいには楽しみにしていました。

 

 

読み終えたのでネタバレする程度に明かすと、特に闇っぽい部分はなかった! ……なかったよね?

期待していた闇ってる部分がなかったとしても、やっぱりオススメしたくなってこの感想文を書いている感じです。

 

 

中身はタイトルに偽りなく、リア充系の高校生が公園にいる風景を切り取った日常系で、「あーわかる、こういうの望んだ。小学生のときはじめて書いた黒歴史小説思い出す」みたいな感覚で読んでました。

 

休み時間に同級生と喋るときのような落ち着くテンポ、学生時代に交わした会話がデフォルメされて文章になっている感覚。駐輪場でわたしが喋っていたのはアニメの感想なんですけど、少し違えばこんな会話もしていただろうなというくらいビバ普通な会話。

 

社会人になって荒んだ社畜の生活ではもう手に入らない学生時代特有のバカっぽさを『公園で高校生達が遊ぶだけ』は持っていました。

 

作者の前作『友達いらない同盟』のときのように、想っていても言葉にしてはいけないこと、書きたくてもできないことを書かれることに関して園生さんは流石としか言えない。園生さんに期待しか寄せてないけど発売日を一週間ズレで覚えていたのはご愛敬。

 

 

昔の黒歴史小説の話になりますが、駄弁ってるだけ小説って難しいんですよ。小学生のときフロッピーディスクに中学生が屋上で会話するだけの小説を書いて挫折した経験がある私にはわかる!ソレ トッテモ ムズカシイ。

 

話題は何にする? オチはどうすればいい? そもそもどんな人が会話するの?

話題は授業のことか? そもそもオチって必用なの? 喋ってる風景だけ見せれば皆が一本満足するんじゃないの? みたいな。

実際にはキャラクターがあやふやだと会話が弾まないし、会話を修正するたびに普通とはかけ離れていくし……なんやかんや、日常系でキャラクターを立て過ぎないってむずかしかったり。

 

わかりやすいほどにありがちなナカヨシの姿とか、かつラブコメ挟むとかやめて闇を期待していた人間にそれは眩し過ぎる。

 

ただ、散りばめられてるキャラクターの持つ要素が少しずつ歪に見えたのは先入観だけですか?ホントですか?

 

そんな感じです。

肩の力が抜けるような掌編の詰まった小説なので、電車通勤の合間に読むのが丁度いいんじゃないかと想像します。

作者を知っている方向けですと、闇を期待すると肩透かしではありますが、園生さんの口に出せない願望を小説にしてくれることを望んでいる人には足りるものであるかもしれません。少なくとも私はそうでした。一番好きだった話はサボテン。……いや、ほら、闇を期待してたからさ

 

 

 

そんな感じです。

書ききった感があるので追記はないと思いますが、何かあれば書き足します。